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メディアの経年劣化(NHK、在京キー局編)

その昔、テレビが登場した時に某評論家が「電気紙芝居」と言っていました。同じ言葉は、コロムビア・トップ師匠もラジオで言っていました。まさに今、チャンネルの別を問わず、電気紙芝居化は急速に進行しております。

東京制作の味気ない番組よりも、地方局制作の番組が質が高いのは、周知の事実です。札幌テレビ放送が、鉄道ローカル線の懐かしい映像を使ってDVDを発売して、これが鉄道好きには好評な件は、このことを物語ります。

ここでは、主にラジオの在京キー局について掘り下げてみます。少し長くなりますがお読み下さい。




まず言及せざるを得ないのは、公共放送NHKの質の経年劣化です。これは、番組の質、アナウンサーのアナウンス面の両方です。

勿論、災害時に一番威力を発揮する放送局ですし、ラジオ深夜便、サンデージョッキー、関西土曜ほっとタイムなど、新会長の問題にもめげずに、優良番組が多いのは称賛致します。

一方で、NHK新会長の問題以前に、公共放送が経年劣化と言わざるを得ない現況を呈しております。

指摘せざるを得ないのは、放送の若返りが急進に過ぎて、一部番組は幼稚の域まで達していること。一例を挙げれば「歌の日曜散歩」という番組は、前任の鎌田アナウンサー(字が違っていたらお詫びします)の頃は、実に安定したアナウンスで、曲をかけるにしても解説が丁寧で、ナツメロもガンガンかかっていて、さすが公共放送と感心したものです。

ところが、金井アナウンサーに交代したあたりから、番組内容が後退しつつあるのを感じます。本日(3/30)聞いてみましたが、まず金井アナウンサーはいいとして、アシスタントの女性アナウンサーのアナウンスが、まるで前任者とは比較にならない。読み間違い頻発、地名は読めてもつっかえながらという、アナウンスの質の低下が顕著。

更に、ナツメロはほとんどかからないし、ほとんど曲の内容に触れずに曲をかけています。東京のバスガールという曲が流れていましたが、そもそもバスガールは女性のバスの車掌だと一言添えないと、リスナーには分かりにくい。たぶん、番組スタッフに歌謡曲に秀でた人がいないのでしょう。演歌からポップスから、適当に選んだとしか思えない選曲。

NHKに限らず、リスナーのお便りを適当に読んで適当に曲をかけている、と思われたら、番組の信用は終わりでしょう。歌の日曜散歩について、そこまでは言いませんが、質の経年劣化と指摘せざるを得ません。



一方で、在京キー局においても、問題は顕著です。その最たるものは、相次ぐ名物番組の打ち切り。TBSラジオに絞って書きますが、小堺一機さんと関根勤さんの「コサキン」は、若者に聞かれ続けていたものの五年ほど前に打ち切り。ゆうゆうワイドにおいても、森山良子さんや永六輔さんのコーナーが消えています。編成権の濫用と言われても仕方ない。

おそらく、土曜ワイドラジオ東京永六輔さんの番組)も局は打ち切りたいのでしょうが、親会社の毎日新聞がスポンサーで入っているので、番組の一命をとりとめております。

それから、やはりTBSに絞って書きますが、ラジオとテレビ兼営にありがちな、ラジオに力を入れていないのが露骨に分かること。例えば、野球中継のない秋冬に流れる「ラジオ寄席(よせ)」は、わざと大河ドラマの真裏に放送しております。時間帯への気配りがないのであれば、力を入れていないと言われても仕方ない。

それでもTBSラジオは、公共放送や他局の番組の経年劣化、いわゆる敵失に救われているのと、他局と違いワイド番組のMCが局アナ出身が多いので、まだ相対的に聞きやすさは残っております。

こうなると、各地に開局しているコミュニティFMサイマル放送を生活の一部に取り入れることになりますが、これも簡単ではありません。コミュニティFMや地方局については、別個にこのブログで論じてみます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。