どのみち再生可能エネルギーは導入するべきでしょう。

まず、三年前の東日本大震災で亡くなられた人の冥福を祈ります。そして、東北の復興が少しずつでも前進して欲しい、と強く思います。

さて、大震災と津波により原発事故が起きてしまったことは、記憶に新しいところです。脱原発、卒原発を訴える人が増えましたが、結局は以前のように原発を動かしていこうという流れになっています。

僕は、脱原発、卒原発に賛成の立場ですが、その賛否はここでは論じません。寧ろ、仮に原発を再稼働するにせよ、どのみち再生可能エネルギーで電力を生み出す必要があると思うのです。

原発賛成の論調にありがちなのが、再生可能エネルギーの電力は不安定だから、という点です。ならば問いますが、原発以外の電力は火力発電で事足れり、というのは違います。(注。水力発電もありますが、それは小規模な水流で発電できるものを、この場合の再生可能エネルギーに含めて論じます。)

火力発電には石油が必要です。石油を燃やせば排ガスと二酸化炭素が大量に出ます。燃やした石油は二度と返ってきません。円安傾向では輸入コストは上がり、地政学的リスクをも抱えることになります。

ならば、この火力発電の部分を、再生可能エネルギーで置き換えていくべきでしょう。欧米、特にヨーロッパは風力発電など再生可能エネルギーの実績があり、原発をなくす方向を打ち出す国もあるようです。日本の財力、人力、技術力をもって、再生可能エネルギーの導入は、段階的に出来るはずです。

ましてや、原発をなくすのであれば、国家プロジェクトとして取り組むべきでしょう、再生可能エネルギーは。

マスコミの論調や経済界のおっしゃることで、原発をとるか再生可能エネルギーをとるかという、不毛な二者択一に持ち込んで、だから原発しかないという結論を導く方々もいると思いますが、そんな話ではありません。

原発云々の以前に、再生可能エネルギーを導入しなければ、電力を始め私達の暮らしが持続可能でなくなる、と指摘して締めくくります。